令和元年第2回定例会が千歳市議会において開会され、山口市長が市政執行の方針を示した。
市長は、人口の増加を目指すまちづくりや地域経済活性化を重要な施策として位置付けている。特に、目標人口10万人を達成するための具体策として、企業誘致や住環境の改善に力を入れる方針を打ち出した。
来る北広島市の北海道日本ハムファイターズの新スタジアム建設にあたり、地域との連携を強調。市長は「この新たな機会を通じて、千歳市の魅力を全国に広める」との意気込みを示した。
また、新千歳空港の国際拠点化に向けた取り組みも継続して行う。昨年度の国際線利用者数は373万人と過去最高を更新しており、その利用者増加が見込まれる中、市は環境保護と地域住民の生活を両立させる必要があると位置づけている。これに対し、市民の理解を得ながら、発展を目指す姿勢を見せた。
市長はまた、自衛隊の体制強化も道内の重要な課題として取り上げた。防衛計画に基づく新たな予算配分が行われ、千歳市が果たす役割の重要性を再確認した。自衛隊と地域の連携強化に向けた市の姿勢は、市民へ安心をもたらすことを目的としている。
さらに、行政の持続可能な運営に向け、効率的で質の高い行政運営が求められる現状を鑑み、千歳市の財政標準化計画と毎年度の一般会計補正予算を慎重に進め、内部資源の最適活用を図る方針である。
山口市長は、全体として「市民一人一人が千歳に住んでよかったと実感できる社会の実現」を目指し、さらなる発展を見込んでいる。
今後の取り組みとしては、人口ビジョンの策定を行い、千歳市の個性を生かしたまちづくりを進めていく考えを示した。
会議録では、これらの施策についての具体的な議案も提案され、今後の審議が期待される。