千歳市議会は、令和4年12月9日に行われた第4回定例会で重要なテーマについての議論を深めた。
特に、循環型社会の構築と経済、観光の活性化が大きな焦点となった。自民党の岩満議員は、この地域の発展には循環型社会が欠かせないと強調した。具体例として新千歳空港の役割や地元の資源を活用した観光振興について言及。観光振興を通じて、地域に人や物を循環させ、活性化を図る必要があると訴えた。これに対し、山口市長は新幹線の延伸計画を挙げ、「千歳市にとって新幹線は重要な交通手段で、観光客の流れを変えうる」と述べ、成長戦略の一環として期待を寄せた。
また、経済産業の活性化では、北海道日本ハムファイターズの新球場開業を手がかりに、周遊施策を検討する方針も示された。市は、新球場誘致に際し、宿泊者への特典や観光クーポンの発行を提案。このような施策は市の観光業にポジティブな影響を与えるのではないかと考えられており、実施に向けた具体的な調整が必要とされている。
さらに、町内会の現状も議題に上がり、加入率の低下や担い手不足が問題視された。北原議員は、地域コミュニティの活性化を進めるために、自治体としての支援体制が不可欠であると指摘。市は、町内会の活動を促進するため、条例を検討する姿勢を示した。これに対し、教育委員会は、民生委員の活動状況を報告し、地域福祉への貢献姿勢を強調した。
最後に、新型コロナウイルスへの対応策が確立される中、教育健康面での注意喚起も重要視されている。教育長は、感染症対策の一環として、家庭への周知方法を強化する計画を説明し、学校の対応についても機敏な情報提供を進める意向を示した。市としては、感染症に関する基準を明確にし、保護者に対する啓発活動が求められるだろう。