令和6年第1回定例会が開催され、千歳市の経済と社会の発展に向けた重要な議論がなされました。
松倉美加議員が代表質問を行い、特に人口10万人のまちづくりに焦点を当てました。松倉議員は「自治体の発展には人口の増加が不可欠であり、千歳市もその例外ではない」と指摘しました。昨年のラピダス社の半導体工場立地に伴い、地域の産業発展が期待されており、議員はこの機会を生かし町の魅力を向上させる施策の重要性を強調しました。
一方で、子育て施策の現状にも言及し、「平均年齢が若い町でありながら、少子化が進行している」と指摘。市長は「多様なニーズに応じた支援が求められている」と応じ、伴走型の支援体制を拡充する考えを示し、地域社会全体で子育て世代を支える重要性を訴えました。
物価高騰についても松倉議員は懸念を表明しました。市内では様々な物価が上昇し、市民生活が厳しい状況に置かれています。市長は「国を挙げた施策と連携し、地域経済の活性化を図る」と述べ、地域経済を支える商品券の発行を提案しました。
また、自衛隊の体制強化が重要な課題として再確認されました。市長は「自衛隊との共存共栄が地域の安全保障上重要である」とし、体制維持を求め続ける意向を表明しました。
空港開港100年事業の目的も焦点の一つとなりました。市長は「市民と関係者が協力し、この大事な節目を盛り上げたい」と述べ、地域の歴史と先人の偉業を称える文化イベントの実施を示唆しました。
財政運営については現下の厳しい財政状況を踏まえ、「効率的な財政運営を行い、市民サービスを維持していく」と市長は強調。特に人口増加を見越したインフラ整備や公共事業の進捗に注意が必要とされています。今後も千歳市の活力を維持するために、議会と行政が一体となって取り組むことが求められています。
議題は多岐にわたり、市民生活に直結する諸課題について意見が交わされました。千歳市として、持続可能な社会の実現に向けて何ができるか、真剣な議論が進められることでしょう。