令和2年第4回千歳市議会が開催された。初めに、香月正議員が新型コロナウイルスの影響にふれ、医療従事者への感謝の意を表した。市民にはマスク着用を呼びかけた。
財政運営について、香月議員は令和3年度の予算編成方針を尋ねた。市の財政は厳しい状況であり、約30億円の収支不足が見込まれ、歳入の減少が大きな影響を及ぼしている。マイナス5%のシーリングを設定し、約6億円の歳出削減が期待されるが、福祉関連の経費などは除外されるため、本格的な不足解消が難しいとされている。市長の山口市長は、この苦しい状況を踏まえ、全ての事業をゼロベースで見直す必要があると強調した。
また、次期財政標準化計画の策定について、コロナ禍の影響により予測が困難な状況が続いている。香月議員は、事業の見直しを求め、必要性が乏しい事業の廃止も考慮すべきと述べた。市長は、今後の歳入予算の変動に慎重に対処したいとの考えを示すとともに、資産や負債のバランスを考慮した上で計画を進める必要があると回答した。
新型コロナウイルス対策については、香月議員が市の危機管理体制を尋ねた。感染者数が増加する中、迅速な感染防止対策が必要であるとし、避難所開設運営訓練についても、訓練の成果や課題が述べられた。
高齢者や要配慮者への感染対策の強化が求められる中、香月議員は、マスク製作の可能性や感染予防の手段としてのPR戦略を提案し、市民に支持される施策を求めた。市長は、今後も地域のニーズに応じた施策の展開が不可欠だと認識している。
最後に、次期財政計画について進展があったことが報告され、地方財政計画などの情報をもとに、令和3年度の予算編成を進めるとのことだ。行革を進める中で、透明性の確保や市民への情報発信が求められる。