令和2年6月8日、千歳市議会は第2回定例会を開催し、重要な議案や陳情について議論を交わした。
会議では、まず議案第1号「令和2年度千歳市一般会計補正予算」が取り上げられ、補正予算特別委員会副委員長の報告に基づき原案が可決された。
続いて、陳情第1号「千歳市内防犯カメラの設置に関する陳情書」について。厚生環境常任委員会の北山委員長が報告し、市内における犯罪増加を受け、陳情者から犯罪未然防止を目的とした防犯カメラ設置の要望があった。調査の結果、地域住民の合意形成が不十分であるとの理由から、不採択とする決定が下された。
最後に、議案第7号「千歳市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定」について、澤田市民環境部長が説明。新型コロナウイルス感染症の影響により、保険料の減免申請について特例を設ける必要性が提起された。
一般質問の中で特に注目されたのは、落野章一議員の「地方創生に向けた施策」の質問。市長の山口氏が応じ、千歳市の生産年齢人口や高齢者施策の現状について説明し、今後の施策の必要性を力説した。また、交通網やボールパーク構想についても言及され、千歳市の地域活性化に向けた多様なアプローチが求められていることが伺える。
市長は「企業誘致や観光振興を通じた雇用創出に努める」と述べ、市全体の活性化を目指すとした。
市の新型コロナウイルス感染症への対応においては、情報発信や市民と連携した施策が重要であるとの議論もなされ、今後の取り組みに期待が寄せられる。