令和2年12月8日に開催された千歳市議会の第4回定例会では、市内のさまざまな施策に関する質問が行われた。
松隈早織議員(ちとせの未来を創る会)は、まず、アイヌ施策推進地域計画について質問を行った。彼女は、国の政策が転換された背景を踏まえ、地域計画の今後について質問をした。市長は、千歳市アイヌ施策推進地域計画は5か年計画であり、次の計画に移行することや、国からの交付金が存続する旨を説明した。具体的には、令和元年度から本年度までの施策の実施状況や、地域のアイヌの意見を反映した内容についても言及した。
さらに、松隈議員は、アイヌ施策がアイヌの方々の文化の継承や生活向上に寄与しているかについても質し、これに対する市の見解を求めた。市長は、アイヌ文化の普及啓発事業や国際交流についての具体例を挙げ、引き続き地域の方々と協力していくと強調した。
新型コロナウイルスに関する質問では、吉谷徹議員(日本共産党)が市内の感染状況とその対策について問いかけた。特に、介護施設や障がい者施設の感染防止策や、医療現場の負担軽減策について詳細な説明を求めた。市長は、介護職員の派遣体制の整備状況や、今後の対策の必要性を答弁した。市民の不安を解消する支援も重要であるとの認識を示した。
また、食品ロスやごみ対策に関しても議論が交わされた。官が示した食品ロス削減目標について、市民意識の向上と具体策の推進について議員から発言があった。市長は、過去の施策について説明し、今後も引き続き市民との連携を図っていく考えを示した。
議会では、多岐にわたるテーマで市民生活に密接に関わる施策が論じられ、今後の施策によって千歳市がどのように成長していくのかが注目される。特にアイヌ施策と新型コロナウイルス対策は、地域社会の未来を見据えた重要なテーマであり、議会の実効性が高く求められる場となっている。