令和元年12月10日に行われた千歳市議会の第4回定例会では、2020年東京オリンピックに伴う対応や、道の駅サーモンパーク千歳、中心市街地活性化などが議論された。
特に注目を集めたのは、2020年の東京オリンピック開催に関連する質問であった。自民党議員会の山口康弘議員は、札幌でのマラソンと競歩の開催決定に伴い、千歳市としての対応を問うた。山口議員は、オリンピック関連イベントによる観光需要の増加を見越して、本市の宿泊施設、飲食店、交通規制への対応策を示すよう求めた。市長は、「オリンピック開催による観光需要の高まりを視野に、情報発信や受け入れ環境の整備を進めている」と強調し、必要な対策を講じていく考えを示した。
さらに、聖火リレーについての質問もあった。山口議員は市民の参加意識の醸成や情報発信の重要性について触れ、千歳市が聖火リレー開催地となる意義を強調した。これに対し市長は、聖火リレーに際して市民との連携を強化し、参加意識を高めるよう努める考えを述べた。士気の向上や広報活動による市民の関心喚起も視野に入れている。
道の駅サーモンパーク千歳に関しても熱心な議論が行われた。特に、入居テナントの状況や地域の魅力発信、車両受け入れ体制についての質問があり、施設の運営が地元経済に与える影響が注目されている。市側は、地域特産物の販売や観光資源のさらなる掘り起こしが、来訪者の増加に繋がるとして、滞在型観光の推進を模索している。
さらに、中心市街地の活性化施策においても進捗状況が報告された。第2期商業振興プランについて、市内の商業者と連携した施策が口火を切り、訪れやすい街づくりが推進されている。市は、イベント開催の促進や空き店舗の解消に向けた支援を強化し、中心市街地の活性化に力を入れる方針を示した。
いずれのテーマも千歳市の将来にとって重要な課題であり、市は地域経済効果を意識しつつ、効果的な施策を検討・実施していく必要があると考えられる。