令和元年第2回千歳市議会が6月18日、開かれた。この日、市長にとっての5期目の市政運営や今後の人口増加に関する戦略が議題として取り上げられた。
初めに、仲山正人議員が市長の政治姿勢について質問を行った。山口市長は、再選後の新たな執行方針において「みんなで生き生き活力創造都市ちとせ」を目指し、全力を注いできたと強調した。彼は、「持続可能な千歳市の実現に向けては、今後4年間、施策を着実に進める必要がある」と述べた。
さらに、2022年度を見据えた人口ビジョンも重要なテーマに挙げられた。千歳市は、あえて目標人口を10万人に設定し、昨年の4月には過去最高の9万7425人を達成した。山口市長は「この勢いを持続させるためには、人口増を促進するための戦略が必要」と説明し、人口ビジョンの改定作業を進める意向を示した。
仲山議員の質問を受け、シティーセールス戦略にも言及。市長は、「千歳の魅力をさらなる発展に繋げるため、積極的な情報発信や新たな魅力の創出が肝要」と述べた。彼は「売り込め千歳」のスローガンの下、地域資源を地方から全国へと広める活動に着手していることを明らかにした。
視点を変えて、「地域経済活性化と雇用について」の議題に入り、観光振興施策や実績に触れ、実際に市内で外国人観光客が多く訪れる中での観光環境整備の必要性が提唱された。千歳市の新千歳空港を利用し、宿泊客の回遊性を高めるため、観光地としての多様なアプローチが求められている。
市長は、公共施設や市営住宅施策の長期戦略についても考慮すべきであり、人口動態の変化における公共サービスの提供方法を見直す重要性を説いた。一方で、除排雪対策や生活環境の安全性についても、多様な視点を取り入れていく方針である。
さらに、福祉行政について、特に子育て支援が目標として掲げられ、働く母親や家庭への支援が必要不可欠であるという認識が示された。未就学児童及びその保護者への支援体制の強化が今後の課題に挙がった。
この日の議論では、千歳市の未来に向けたさまざまな施策が提案され、有意義な施策提言の重要性が強調された。市の持続可能な発展に向け、市民の協力が必要不可欠である。