令和5年第2回千歳市定例会が、6月15日に開会した。
横田市長は開会に際し、6月11日の浦河沖地震で市内に影響がなかった点を報告した。市民には備えを促し、家族の安全を最優先するよう呼びかけた。また、就任からの1か月半で進めてきた政策予算の編成や人事について触れた。
市長は次世代半導体の量産を目指すラピダス社の進出を強調。新工場が市にとって地域経済に重要な役割を果たすと期待している。地元企業の集積や新たな工業団地の検討も進める方針だ。これにより、市内経済の活性化が図られる見込みだ。
新型コロナウイルスに関しては、感染症法上の位置付けが変更されたことに言及した。市民生活は徐々に日常を取り戻しつつあるが、引き続き医療体制の充実やワクチン接種体制の確保に注力する。
また、市長は子育て支援の強化を目指すことを述べ、小学生までの医療費無料化に向けた制度の拡充を明言した。教育分野では、AI導入のデジタル教育を推進し、全小中学校にエアコンを設置する方針を打ち出すなど、教育環境の向上を図る。
空港開港100年を迎えるにあたり、市は関連イベントの開催やPR活動を計画。新千歳空港の重要性を改めて認識し、さらなる発展に向けた取り組みを進める方針である。特にカーボンニュートラルに関連した施策にも前向きであり、地域社会との協力による持続可能な町づくりを進める姿勢が見られる。
最後に市長は、これからの町づくりにおける地域の役割を強調し、市民と行政が共に協力し合うことの重要性を訴えた。地域特性を活かしたまちづくりの展望が示され、市民に対する期待感がにじんでいた。