令和4年第4回定例会が開催され、市民の様々な関心事が活発に議論された。
議題には、高齢者支援の重要性が強調され、向陽台入り口の横断歩道について、特に高齢者の安全が危ぶまれる状況や、信号機の青信号時間の延長についての要望が示された。落野章一議員は、高齢者が横断歩道を渡る際の不安について詳細に触れ、「信号機の青信号の時間が短く、高齢者が安全に渡ることが難しい」と訴えた。これに対して山口市長は、「地域の実情を考慮し、信号機の点灯時間の調整を検討する」と答えた。
次に、商店街の活性化についても多くの意見が寄せられた。落野議員は、中心市街地の商業活性化には、地域貢献が求められることを指摘し、過去に恵庭市が具体的なルールを作成した事例に言及した上で、「千歳市でも同様の動きが必要ではないか」と発言した。市長は、「千歳市でも、商業振興プランの中でエリアマネジメントを進めている」と応じ、地域活性化に向けた具体的な施策が進行中であることを強調した。
また、市民の健康に関する議論も展開され、特定健診の受診率向上と健康寿命延長に向けた取り組みが求められた。飯田盛好議員は、健診の受診率が全国平均を下回っていることを挙げ、「目標受診率を60%に引き上げる努力が必要」と発言した。これに対して、市長は、「受診環境の整備や啓発活動の強化に努めている」と述べ、今後の方針についても言及した。
さらに、桜プロジェクトについて、千歳川周辺に新たに桜を植樹する計画が発表されるなど、市民の文化や環境への配慮も確認できた。継続して、地域の美化や憩いの場としての価値を高めるための取組が進んでいくことが期待される。
今回の定例会での議論は、市民の生活に直結する問題に対して、市長と議員の協力による解決策が模索される貴重な機会であった。将来にわたって、地域の発展や市民生活の質向上に向けた具体的な施策が適切に実行されることを願うばかりである。