令和6年6月10日、千歳市議会の第2回定例会が開催され、様々な議案や市民の意見が取り上げられた。
この日の会議では、令和6年度千歳市一般会計補正予算や名誉市民の称号に関する議案、固定資産評価員の選任についてが議題に上った。特に補正予算については、市長が市の発展のために必要な施策であると強調した。
また、物価高の影響が市民生活に与える影響に関する質問が多く寄せられた。丸岡伸幸議員は、現在の食料品や光熱費の急上昇に懸念を示し、812人の市民からの意見を組み入れた対策の必要性を提起した。市長は、物価高対策としての商品券の発行や公共料金の引き上げ抑制などを挙げたが、具体的な施策についての詳細な説明はなかった。
また、相沢晶子議員は、ラピダス社の取水と排水の問題について強く質問。特に、ラピダス社が用水として千歳川を利用し、排水を千歳川に戻す点を問題視し、多くの市民が不安を抱いていることを指摘した。市長は、これらの問題について道と連携し、適切に対応していく意向を示したが、依然として市民の理解を得られていない状況もあるようである。
さらに、北山敬太議員は、行政の市民参加を促す方策について質問した。現状では市民の声が十分に反映されていないとの指摘があり、市長は今後の取り組みを改善していく考えを示した。市民からの意見を聞く体制の整備や広報体制の見直しが必要との提案があった。
道央廃棄物処理組合に関しても、今後の進捗についての報告が期待されている。特に、焼却施設の運営状況や最終処分場の候補地選定について市民への透明性が求められている。
これらの議論は、千歳市の将来に関わる重要なものであり、市が市民の声に応える施策を導入することが求められる。市民が安心して生活できるよう、今後も議会での討議が続けられていくことが望まれる。