令和2年第3回定例会が千歳市議会で開催された。
この日は主に補正予算や財産の処分について議論がなされた。
特に、補正予算に関する議案第1号と第2号が可決されたことが報告されている。
渡辺補正予算特別委員長は、「いずれも原案のとおり可決すべきもの」と述べ、議案への支持を呼びかけた。
教育委員会委員の任命についても審議され、山口市長が提案した議案第14号が議会の同意を得て可決された。
新しい委員には橋場正人氏が任命される見通しで、任期満了に伴う後任の選任が行われた。
これに対し議員からは特に新たな質疑は上がらず、スムーズに採決が進められた。
次に、財産処分に関わる議案についても詳細な説明がなされている。
総務部次長の磯部氏は「市有地を売却するために提出する」とし、複数の土地に関して具体的な地積や地目、契約方法を説明した。
売却予定の土地は合計で1万3531.54平方メートルに及ぶ。
売却相手はコスモ建設株式会社で、価格は約8億3900万円に設定され、一般競争入札が行われる。
令和元年度決算についても財政状況が詳細に報告された。
横田副市長は、一般会計で約492億5000万円が最終予算額となったと述べ、特別会計も良好な結果で決算を終えたと強調した。
財政調整基金の利用なく黒字決算を達成したことがアピールされた。
歳入は473億485万円で、執行率は96.0%、歳出は465億5426万円、執行率は94.5%に達した。
その一方で、医療や福祉分野における取り組みとしては、地域の医療連携の充実や福祉計画の推進が述べられ、今後の課題として新型コロナウイルスに対する対応策も示された。
精神的な健康や医療体制の維持に向けて新たに設備投資を行うなど、市民生活を守るための施策を強化する意向が示された。
このように、定例会では千歳市の財政状況と市民生活への影響が大きく議論されたことが確認された。