令和3年第1回定例会が千歳市議会で開会した。出席議員は23名であり、会議は成立し、山口市長が市政の進行状況について述べた。
市長は新型コロナウイルス感染症への対応を振り返り、医療従事者に感謝の意を表明した。感染症対策においては、市民病院への助成やVIP検査センターの開設を含め、地域医療体制の維持に努力したことを強調した。現在も継続する感染拡大防止対策は、市の最重要課題となっている。
また、山口市長は、経済対策に触れ、市内事業者向けの緊急給付金や商品券発行など、地域経済回復に向けた取り組みを行う方針を説明した。具体的には、すでに643件の事業者に給付を行い、経済の回復を図っていることを明かした。
さらに、市長は新千歳空港の活況回復にも言及した。過去には空港の利用客が増加していたものの、昨年度の乗降客数は減少し、地域経済への影響が心配されるとして、将来的には空港のサービス向上や路線維持を目指す必要があると指摘した。
次に教育行政について、佐々木教育長が令和3年度の教育施策を発表。少子高齢化や社会の変化に対応した教育の充実を図るために、教育基本計画の統合と新たな施策に取り組むと述べ、各種教育現場を支えるための新しい制度導入に意欲を示した。
その後は、予算審議に移り、令和2年度の補正予算に関する議題が提示された。新型コロナウイルス感染症対応のため、歳入が削減される中、補助金や基金を用いた財政調整が計画されており、予算総額498億8,889万4,000円と設定されることが予定されている。
予算審議は長期に渡り、今後は特別委員会での審査が行われる。議会は市民生活の安定と町の発展に向け、迅速な決定を目指す方針だ。