令和5年第1回千歳市定例会が閉会する中、重要な議案が多く審議された。特に、令和5年度千歳市一般会計補正予算が話題となった。
佐藤総務部長は、補正予算における歳入歳出予算の合計が470億8,276万7,000円に達することを報告した。特に目を引くのは、千歳美々ワールド整備事業に関する1億3,935万3,000円の追加であり、新たな企業の誘致を果たすための準備が進められている。これは、地元経済の活性化につながる期待がかかる。
しかし、吉谷議員は補正予算のスピードに懸念を示す。「契約も正式に完了していないにもかかわらず、補正予算を挟むのは見切り発車ではないか」と疑問を呈した。市の対応が急いでいる背景には、RapiDus社の動きがある。この企業は、早期の試作ライン稼働を目指しており、市はその整備を急がざるを得ない状況にある。したがって、透明性をもって進めることが求められ、関係者との慎重な協議が必要である。
さらに、使用水量や排水に関する問題も遠からず浮上している。大和産業振興部長は水の確保について、「担当者と協議しながら検討していく」と回答したが、詳細はまだ不透明なままだ。市内全体の水供給量に匹敵する可能性があり、影響を広く及ぼすことが懸念される。
陳情第5号に関しても、感染症対策におけるマスク着用の実質的自由化の要望が上がった。しかし、委員長の報告によると、「国の指導に従う必要がある」として不採択となる見込みである。
最後に、山崎議長は市長の挨拶を通じて、定例会の29日間にわたり議会の協力があったことへ感謝の意を表明し、今後の千歳市の発展への期待を示した。特に、山口市長は、市民が夢を持ちながら未来を切り拓くことが重要であると強調した。
この会議録は市政の各種問題を反映するものであり、今後の千歳市の行く先が注目される。