令和4年第2回千歳市議会定例会が行われ、各議員が教育行政や国際支援など、重要なテーマについて意見を交わした。
まず、教育行政に関しては、渡部謙太郎議員が新学校給食センターの整備について詳細な質問を行った。昨年9月の議会で示された進捗状況に触れつつ、事業費の縮減や補助金活用についても提案した。教育長の佐々木氏は、事業費縮減として、児童生徒数の再推計や調理機器のレイアウト見直しを進めていると述べた。また、現給食センターの老朽化が進んでいる事実や、新センター整備に伴う供用開始までのスケジュールについても触れた。
次に、ウクライナからの避難民受入れの問題が取り上げられた。渡部議員は、避難民に対する支援策を問うと、山口市長は北海道に設置されたワンストップサポート窓口や、市営住宅の無償提供の方針など、具体的な取り組みを報告した。また、身元保証人なしの避難民への支援策についても、今後の状況に応じて慎重に進めていく考えを示した。市営住宅の入居時に関する相談も急増しているということで、実際にどのような支援が可能か市としての見解が求められた。
市営住宅の運用についても重要な問題として取り上げられた。入居までの手続きに関する課題が認識され、特に入居希望者の数が多いため、スムーズな対応が求められている。山口議員が指摘するように、急な入居が必要な場合には、書類提出を入居後に行う提案も検討するという。これに対し、教育部長は可能性について検討していく意向を示した。
さらに、犯罪被害者への支援についても言及された。犯罪被害者等基本法に基づき、市としての役割が求められる中、具体的支援策の内容が検討されている。
最後に、地域における安全対策として、防犯カメラの設置が今後の課題として挙げられた。プライバシーの保護と合わせた合理的なルールの整備が求められる中、市は他市町の動向も参考にしつつ検討を進める考えを示した。我々は、これらの議論を通じて市の施策を見守り、地域の安全・安心な生活を確保するための取り組みに期待を寄せている。