令和5年3月14日の千歳市議会定例会では、道の駅サーモンパークに関する一般質問が行われた。丸岡伸幸議員は、道の駅の新しい指定管理者の選定について提言し、特にテナント従業員の雇用問題に懸念を示した。新指定管理者が直営店舗への変更を計画しており、市民の雇用を脅かす可能性があるとし、丸岡議員はその影響を力説した。
丸岡議員は、サーモンパークに勤務する従業員が多く市民であることに触れ、「この急な強制的な退去で職を失う可能性がある」と指摘した。市側は、新指定管理者の計画が地元市民の雇用を維持することを認識していると述べたが、具体的な人数や比率は示されなかった。また、選定方法にも疑問を呈し、市議会議員を選定委員に加えることを提案した。これに対し、山口市長は選定委員には外部の学識経験者を保持しつつ、議会の審議を経ているため、議員を加える考えはないとの姿勢を示した。
この道の駅の問題に関しては、一般質問だけでなく、テレビや新聞でも報じられ、多くの市民が注目している。丸岡議員は「市は、道の駅を市民のために運営すべきだ」と訴え、従業員の不安に対する配慮とテナント側との対話の必要性を再三に亘って強調した。道の駅の選定過程においては、透明性の向上と公開が求められており、非公開での選考が不信感を招くと戒められた。
このような観点から、丸岡議員は道の駅管理の透明性を求め、地域連携機能の強化に取り組むべきであると訴えた。山口市長は、指定管理者の交代による期待と市民の声を真摯に受け止め、今後の運営に注力する意向を示した。議員からの意見や質問に対する回答を重視しつつ、市民の雇用を守る取り組みを続けていくことが必要だと考えられる。市の今後の対応が注目される中、地域とのより深い結びつきが求められている。