令和6年第1回定例会が開催され、さまざまな議題が話し合われた。
特に注目されたのは、ラピダス社の進出に関する市長の発言である。横田市長は、半導体製造工場が千歳市に与える影響について、経済効果を強調し、地域活性化のチャンスとした。市は、ラピダス社へのインフラ整備を進めており、建設作業員の生活支援も行っている。さらに、仮設宿舎の整備や食事提供体制についても言及し、周辺地域との連携を強調している。
次に、平川美由紀議員が市政の運営に関する質問を行った。市長公約の進捗と市政運営の状況について、具体的な施策の実行が求められた。市長は、これまでの取り組みを振り返り、今後の市政運営方針について明確なビジョンを示した。また、令和6年度予算案を「輝く未来につながるまちの鼓動予算」とし、地域振興に注力する意向を表明した。
環境問題に関しても議論があり、美々川と地下水の水質調査が報告された。具体的には、PFOSやPFOAなどの有害物質を含む水質基準を上回る厳しい基準を定める方針が伝えられた。
さらに、公共交通に関する課題として、タクシー不足が浮上した。吉谷徹議員は、タクシーの運転手不足が悪化する中で、市民生活に与える影響を懸念し、補助事業の必要性を訴えた。市側は、現在の状況を踏まえた柔軟な対応が求められる旨の考えを示した。
最後に、学校給食の値上げに関する確認が行なわれた。年度当初に値上げが決定され、保護者への経済的影響が指摘された。教育委員会は、経済状況を考慮した支援を行う意向を示しつつ、今後も監視を続けるとした。