令和5年第1回千歳市議会では、複数の重要議案が審議された。
本会議では、補正予算特別委員会からの議案審査報告が行われ、すべての議案が原案通り可決された。具体的には、一般会計補正予算や病院事業会計の予算案など計7件が審議された。委員長の岩満氏は、これらの議案がすべて可決されるべきと強調した。
議案第6号から第15号までの令和5年度予算についての説明が始まった。佐藤総務部長は、「令和5年度経済は緩やかな回復傾向であるが、エネルギーコストや物価上昇が懸念される」と述べ、今後の経済運営の厳しさを指摘した。予算案の総額は623億5,623万円となり、一般会計は469億4,341万4,000円で、前年度比でほぼ横ばいの0.0%の減少である。
特に注目すべきは千歳市国民健康保険条例の改正議案である。井上市民環境部長の報告によれば、出産育児一時金が増額され、今後の医療費負担軽減に寄与する見込みだ。出産育児一時金は4月1日より48万8,000円に引き上げられる。
また、子ども医療費助成の改正も行われ、自己負担額を原則無料化する方針が示された。これにより、少子化対策として子育て支援が強化される。
最後に、予算特別委員会の設置が決定された。これにより、提案された12件の議案についてさらに詳細な検討が行われる予定である。山崎議長は、委員の選任についても異議なく進行することを報告し、引き続き議会の運営が円滑に行われることを願った。