千歳市議会は、令和元年第3回定例会の中で、重要な議題を取り上げた。
まず、道路行政に関する質疑が行われ、特に通学路の安全について意見が交わされた。飯田盛好議員(自民党議員会)は、千歳市内の新たな住宅地において、一時停止標識や標示が全く設置されていないと指摘した。住宅分譲に際して、安全対策が十分に検討されていない点を問題視し、市の現状について問うた。これに対し、市長は、交通規制標識などの設置は管轄の警察署における調査に依拠するため、要望が厳しい状況にあると認めた。具体的には、設置要望数は増加傾向にあるものの、実際に設置されるのは極僅かであるとのことだ。
次に公園管理についての質疑があり、特に遊具等の維持管理に着目された。飯田議員は、アンカレジパークゴルフ場の管理棟そばで行われた記念植樹を挙げ、見かけの整備状態に不満を表明した。市長は、現状の維持管理が事後保全型であり、今後は予防保全型にシフトする必要性を認めた。市は、指定管理者と協力し、遊具の維持管理について新たな体制を試行する方針だ。
また、子育て支援に関連する話題においては、特に学童クラブにおける熱中症対策が焦点となった。異常気象の影響で高温が続いたため、学童や児童館にも空調設備が必要ではないかという意見が出された。しかし、市長は現時点でのエアコン設置計画はないとし、各施設の状態に応じた対策をすることを強調した。
自衛隊の体制強化に関する意見では、第1電子隊の削減情報が取り上げられた。市長は情報の確認が遅れたことを認めつつも、引き続き自衛隊の体制保持に努める考えを述べた。新編される訓練評価支援隊は市の雇用及び経済にも影響をもたらすため、市はその展開を注視したいと考えている。
最後に、新千歳空港の安全や治安維持に関する質疑が行われ、派出所の人員拡充が提案された。利用者数が増加しているため、警察に対する要望が強く求められていることがわかった。
今回の議会は、千歳市の公共の安全を守り、住民により良いサービスを提供するための議論が活発に展開された。行政の取り組みが市民の安全にどのように影響するのかが、各議員によってしっかりと確認された。