令和3年第4回千歳市議会定例会が開催され、観光とスポーツ行政を中心とした一般質問が行われた。特に、eスポーツとアドベンチャートラベルが注目され、多くの議論が展開された。
最初に、自民党議員会の山口康弘議員が、eスポーツの普及とその利活用について質問を投げかけた。山口議員は、昨年実施されたちとせeスポーツセミナーを引き合いに出し、地元での関心の高まりを強調した。市長の山口市長は、eスポーツが天候に左右されず、地域の観光資源として活用できる可能性に言及し、市内イベントや大会の計画があることを示した。さらに、地域の活性化に向けた緊密な連携を強調し、千歳観光連盟との協力を続ける意向を表明した。
続いて、山口議員はeスポーツの障がい者や高齢者への活用についても質問し、効果的な福祉としての可能性を指摘した。特に高齢者に対しては、記憶力や思考能力の活性化に役立ち、地域づくりに寄与する可能性があると述べた。市長は、介護予防教室などを通じて高齢者のICT教育を進めていることを説明し、今後も新たなプログラムを展開する意向を示した。
次に、アドベンチャートラベルの現状と将来展望についても話題に上り、山口議員は、地域資源を生かした新たな観光の柱としての重要性を訴えた。市は、「ウイズコロナ」や「ポストコロナ」の時代に向けて、アドベンチャートラベルを強化する方針を示しており、支笏湖や市街地の観光資源を結びつける様々な取り組みを進めていることが明らかになった。
さらに、両議員から千歳JAL国際マラソンの開催についても言及があり、このイベントが市内経済に与える影響や、今後のスケジュールについて質問された。市長は、新型コロナウイルスの影響で一時中止になったが、感染対策を講じた上での開催を目指していると述べた。特に、ワクチン・検査パッケージを利用し、参加者の安全を確保しながら、経済効果を期待する意向が示された。
また、商業振興の在り方についても話が及び、議員は民間経済への影響を考慮した市の施策について見解を求めた。市長は、地域経済の活性化に向けて、さまざまな支援策を講じており、商業振興のための取り組みを強化する必要性に理解を示した。
市内各地で進行中の施設管理や、その影響についても議論された。特に、青葉公園のスポーツ施設における芝管理の問題が浮き彫りとなり、健全な利用環境の確保が求められている。市は、指定管理者とともに、施設の安全性を最優先に維持管理を続けていく方針である。
千歳市のこれからの施策や事業展開に向けて、その意義と方向性が各議員によってまとめられ、多くの市民の関心を集める内容となった。