令和5年9月26日、千歳市議会の第3回定例会が開かれ、重要な議案が審議された。この中で、補正予算特別委員長の報告が行われ、議案第1号と第2号の原案可決が決定された。
宮原補正予算特別委員長は「議案第1号での一般会計補正予算について、議案第2号での介護保険特別会計補正予算については、いずれも原案通り可決すべきものと決定した」と述べた。質疑は行われなかったが、委員長の報告により、両議案は異議なく可決された。
次に、令和4年度の決算認定に関する議案が審議された。品田副市長は、令和4年度の経済が依然厳しい中でも、実質経済成長率が1.4%を記録し、地方財政も安定性を保ち続けたことを強調した。補助金や国庫支出金の増加により、重要な歳入が確保されている。
特に、令和4年度の一般会計歳入決算額は548億6,682万6,000円で、執行率は93.3%に達した。歳出決算も532億1,194万2,000円で、執行率90.5%を記録した。結果的に、無借金で黒字決算となった。
また、島田病院事務局長は、病院事業会計の決算において入院患者がやや減少したものの、新型コロナウイルスの影響を受け報告しており、「地域医療の充実に向けた役割の強化」と「医療の安全性向上」に向けた取り組みが求められていると述べた。年度末には純損失を計上することとなり、経営環境が厳しいと更に強調した。
また、教育委員会委員の新任に関する議案第8号も置かれ、横田市長は「荒井由紀恵氏の任命を求める」と新委員の必要性を説明した。質疑はなく、同意を得て任命が決定された。
千歳市は、新型コロナウイルス対策として、国の施策や地域ニーズを踏まえて経済や福祉の強化を図るとともに、若者世代の定住や地域振興にも注力する姿勢を示している。市民とともに目指す持続可能な発展が期待される。