旭川市議会は令和3年12月10日に第4回定例会を開会した。
この定例会では、令和3年度旭川市一般会計補正予算をはじめ、新型コロナウイルスや農業振興に関する重要な議案が可決された。特に、議案第32号の旭川市一般会計補正予算は、2億9千万円を追加する内容であり、福祉灯油購入助成費が含まれている。
佐藤幸輝総合政策部長は「今回の補正予算は、福祉灯油購入助成費に2億9千万円を計上するもので、燃料価格の高騰に対応するために必要である」と説明した。議員からもこの補助の必要性について語られた。
もんま節子議員は、水稲農家緊急支援事業について質疑を行い、新型コロナウイルスの影響で米価が下落したため、農家への影響が大きいと指摘。また、農政部長の和田英邦氏は、米価の減少について背景を説明し、価格高騰対策の重要性を強調した。
さらに、除雪費に関する補正予算についても話題となった。幾原春実土木部雪対策担当部長は「市民の冬季生活環境を向上させるため、生活道路の排雪回数を基本1回から2回に増やす計画を立てた」と述べ、多くの市民が期待しているとした。
また、水道料金の改定案も議論され、上下水道部長の菅野直行氏は、「全体で約15%の値上げを見込んでいますが、公衆衛生の向上に寄与するためには不可避な措置である」と説明した。市民からは反対意見が多く寄せられたが、安定した水道事業を運営するためには必要な改定と見込まれている。
最後に、農業振興に関する意見書案も提出され、農業資材の価格高騰が生産者に与える影響について議会で確認された。これに対し、農政部長は「新規就農者育成や水田活用の交付金についても配慮が必要」と述べ、今後の施策に対する期待を表明した。