令和4年第1回定例会が旭川市議会で開かれ、様々な議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、ロシアによるウクライナへの侵略を非難する決議案だ。提案者の一人である蝦名議員は、「このような行為は国際秩序を揺るがす重大な事態で、非核三原則を掲げる本市として到底容認できない」と強調した。
市長の今津寛介氏は、この決議に賛同し独自の声明を発表。平和都市である旭川が、ウクライナの人々への支援を行うことの重要性を述べ、「一日も早い停戦を望む」と強い意志を示した。
新型コロナウイルス対策に関して、市長は、感染症の拡大に対し果敢に取り組んでいる状況を報告。市内の陽性者数が増加する中で、保健所の機能を強化し、ワクチン接種も進めているとのことだ。特に、オミクロン株が流行している中で、市民の健康を守るため精力的な対策を講じていると述べた。
除排雪についても大きな関心を集めた。国、北海道、旭川市の三者による協定のもと、冬季における除雪体制の強化が進められている。その成果として、生活道路の排雪回数が倍増されたことが報告され、市民からも好評を得ているようだ。「雪堆積場の確保や新技術の導入など、持続的な除排雪体制を築いていく必要がある」と市長は語った。
さらに、いじめ問題への取り組みも話題に上った。教育長の黒蕨氏は、「学校現場でのいじめ防止のための施策の見直しや協力体制の強化を進める」と述べ、市のいじめ防止条例の制定を目指す姿勢を示した。市民との連携を強化し、積極的な情報発信を行う予定であることも発表された。
このように、今回の定例会では市民の暮らしに直結する重要なテーマが扱われており、旭川市が抱える課題解決に向けた具体的な方針が提示された。市民の期待を背に、各議員は今後も市政の動向を注視し続けるとともに、実行可能な施策に力を入れていく必要がある。