令和2年9月23日の旭川市議会では、各議員の質問において地域の雇用施策や労働環境の改善、また地域の安全に関する課題が浮き彫りになった。
最初の質問を行った江川あや議員は、雇用施策について取り上げた。彼女は、内閣府が発表した「選択する未来2.0」という報告書に言及し、雇用に関する現状や旭川市の施策を問い直した。江川議員は、特に若年層の雇用が厳しい現状や女性の雇用形態に注目し、その際に経済部長の品田幸利氏に詳しい施策を求めた。品田経済部長は、若者やシニア層の雇用環境を改善するための具体的な施策を述べた。
次に、図書館の感染症対策についての質問が行われた。高田敏和社会教育部長は、避難所としての機能を持つ図書館において新型感染症対策が講じられている現状を説明し、今後の運営方針について言及した。図書館では、感染症対策のガイドラインに基づき、利用者の健康を考慮した施策を取り続ける必要があると述べた。
また、冒頭で江川議員が懸念を示したヒグマの出没問題も取り上げられた。環境部長の富岡賢司氏は、ヒグマの出没状況を説明し、地域住民との対話を通じた対策の重要性を強調した。特に、ハイキングや外出を行う際は注意喚起をし、情報を共有する体制を整えることが求められている。
議会におけるこれらの発言は、地域の労働環境の改善、図書館における感染症対策、さらには地域の安全に向けた対策の重要性を訴えるものであり、市民の安全と活力を維持するために必要な施策であることが強調された。
市は、今後も地域の特性を考慮しながら、各種施策に取り組む意向を示し、住民への情報提供と連携を進める姿勢を崩さない方針だ。