令和4年11月4日、旭川市議会は第3回臨時会を開催し、重要な議案が審議された。
会期は本日1日のみと決定し、議案第1号の令和4年度一般会計補正予算について原案が可決された。また、専決処分に関する報告も行われた。
特に注目すべきは、補正予算における福祉灯油・物価高騰対策給付金の支給についての議論であり、総合政策部長の熊谷好規氏がその詳細を説明した。
今回の補正予算には、歳入歳出の総額に約9億9千万円の追加が含まれている。 これにより、福祉灯油・物価高騰対策給付金として、生活困窮世帯への支援が強化される。年間にわたる原油価格の高騰や物価の急上昇を受け、特に影響が大きい生活困窮世帯に対し、2万円の給付が行われることが決定した。
質疑応答では、中野ひろゆき議員やまじま隆英議員から、福祉灯油に関連する施策の詳細や必要性について多くの質問が投げかけられた。中野議員は、対象世帯の拡大について触れ、今回の事業内容に対する市民への説明責任を訴えた。また、福祉保険部長の金澤匡貢氏は、支給対象となる世帯の具体について、福祉灯油購入助成が広がる背景を説明した。
彼によれば、今回の支援は市民税が非課税の世帯で、70歳以上の高齢者を含む家庭に広がるものである。
市長の今津寛介氏も参加し、物価高騰による経済的負担を受けている世帯への支援の必要性を強調した。特に「真に必要な方へ支援が行き届くよう、早急に次の対策を検討する」と述べ、今後の支援策について期待を寄せる発言をした。
また、旭川市内の物価の現状について、市のデータをもとに詳細な報告があり、灯油や電力、食材の価格が急激に上昇していることが伝えられた。
本日の議会では、市民生活に直結する重要な議題が多く扱われ、高まる物価への対応を求める声に応える形で迅速な議論が進んだ。特に締めくくりとして、今後の第4回定例会での追加対策の検討と実施が期待される。