令和2年第4回恒例会が旭川市議会で開催された。
議題は多岐にわたり、特に議員からの注目を集めたのが旭川大学の公立化に関するものだった。市長の西川将人氏は、旭川大学の公立化は地域にとって重要な意味を持つと強調し、教育の充実や地元経済の活性化に貢献するとの認識を示した。さらに、岡山県のように全学の地方公立化が成功した容量を踏まえ、地域を盛り上げる人材を育てる重要性を再確認した。「市民の皆さんの理解を得つつ、進めていきたい」と語った。
また、議会では旭川市内の福祉タクシー利用料助成事業が行われている背景についても話題となった。福祉タクシーの補助金は障害者の外出支援を目的としており、平成54年から徐々に拡大された結果、現在では身体、知的、精神の3障害共通の制度となっている。特に精神障害者の利用が増加しており、今後の領域拡大の可能性も含め議員たちが意見を交わした。
さらに、コロナ禍の影響を受けた市の観光事業についても触れられた。観光入込客数が前年比で64.8%減少し、飲食店などの経営が厳しくなっている現状に議員たちは危機感を抱いている。市長は「新型コロナウイルス感染症の影響は大きな問題であり、今後の対策が求められる」と述べ、より強固な施策を行う必要性を強調した。このように、旭川市議会では今後の予算編成や福祉政策、教育施策のあり方について活発に討論が行われ、地域のダイナミズムを保つことが重要視されている。