令和2年第5回定例会が9月24日に開催された。この会議では複数の議案が審議された。特に注目を集めたのは人権擁護委員の候補者推薦に関する議案である。平谷祐宏市長は、「村上寛子氏及び青木平氏の2名を人権擁護委員に推薦したい」と述べ、経歴書を配付し適任であると強調した。質疑はなく、議案は採決に入ることとなった。その結果、2案は同意されることとなった。
次に、議案第119号から第139号に至る21件の一般会計補正予算が一括上程された。総務委員長の星野光男氏は、この議案に関しまちなか文化交流施設整備事業についての補正内容や、デジタル防災無線の無償貸与についての進捗を報告した。特に多目的スペースの設置が進められている点が挙げられ、市民への交流機会が拡大する見込みである。
また、尾道市では新型コロナウイルス感染症対策として、PCR検査体制を強化する提案が議員よりなされ、市民の不安を軽減するため、今後の施策が求められている。ほかにも、教育委員会からは少人数学級に関する意見書の提出があり、コロナ禍における教育環境の改善が重要であるとされている。議論においては、参加議員たちから様々な意見が上がり、検討の必要性が強調された。
このように、議会では新型コロナウイルスに対する対応の強化が求められ、市民生活や教育への影響を考慮した施策についても話し合われている。議会は閉会を迎えたが、今後の施策の進展が期待される。