令和3年第6回12月定例会では、一般質問が行われ、さまざまな重要なトピックが議論された。特に注目を集めたのは、敬老会の在り方やGIGAスクール構想に関する質問が多く取り上げられた点である。
敬老会について、宮地寛行議員(青嵐会)は、高齢者に対する敬意の表れとしての意義を強調しながら、2年連続で行えなかった敬老会の行事の運営方法についての提言がなされた。コロナの影響を受けた敬老会の開催方法は、参加率が低下している現状を踏まえ、参加可能な高齢者の負担軽減と楽しめる催し物の検討が必要との声が上がった。これに対し、平谷祐宏市長は、敬老会の意義を再認識し、地元の協力を得ながら新たな取り組みを検討していると述べた。
また、議論には保育環境の整備や教育の在り方が深く関与しており、GIGAスクール構想に関して、子どもたちのデジタル教育を進めるためのノートパソコン貸与実施の効果や懸念が話題となった。特に、プライバシーや情報セキュリティに関する課題に対し、佐藤昌弘教育長は、児童生徒への正しい情報管理の教育とICTに対する指導が必要であると強調した。
コロナ対策においては、市民生活を守るための様々な施策が紹介された。平谷市長は、ワクチン接種や感染防止対策を徹底しつつ、観光や地域経済の回復を図る意向を表明した。また、継続的な感染状況に応じた臨機応変な対応や市民への情報提供の強化が必要であると訴えた。
尾道の歴史や文化の継承に関する質問もあり、市長は市民参加の重要性と、尾道独自の魅力を観光資源としてアピールしていく必要性を認識していると述べた。さらに、シトラスパークの活用に関しても地域資源の活用を通じた地域活性化に期待が寄せられた。
最後に、行政運営と市民の意見を反映した施策展開が求められ、宇根本茂議員は、人口減少や高齢化が進む尾道市の対策を講じることが重要であるとの見解を示した。市長は、市民の声を取り入れた持続可能なまちづくりを進めていく方針を述べた。このように、今回の会議録では、尾道市の未来に関わる真剣な議論が行われ、地域の活性化に向けた取り組みの重要性が再確認された。