令和元年12月17日、尾道市議会は第5回定例会を開催した。
日程には、さまざまな議案が掲示され、教育や財政に関する事項が中心となった。
特に注目を集めたのは、議案第116号での公平委員会委員の選任についてである。市長の平谷祐宏氏は、任期満了に伴い、松原克之氏の再選任を提案した。建議に対し、議員たちからの質疑はなく、速やかに同意が得られた。松原氏の経歴は配布資料に記載され、委員としての適格性が強調されていた。
次に、一般会計補正予算を含む37の議案が一括して審議され、各委員会ではそれぞれの内容について議長に報告が行われた。総務委員会の星野光男委員長は、特に委託契約の変更の理由として、消費税率改定の影響が大きいと説明した。委員からは、情報システムネットワーク再構築の委託料が適正かどうかの疑問が呈された。
民生委員会の山戸重治委員長からは、自殺防止事業についての説明があり、心の健康を守るための取り組みがあり、具体的な成果が出ていると強調した。特に、尾道大橋からの自殺防止策が講じられることが伝えられた。
議会では、教職員の未配置や過疎対策の法律制定に関する意見書も上程され、本年度尾道市では教職員の不足が報告され、改善を求める声が高まった。岡野長寿議員は、教職員の未配置が子どもたちの教育に悪影響を与える可能性を指摘した。
さらに、地域医療構想にあたっては住民の声を反映させる必要性が訴えられた。特に、地域医療を維持するための取り組みが求められ、住民の声を無視した機械的な病床削減の危険性が指摘された。
また、あおり運転に対する厳罰化が求められる背景には、社会問題化している運転マナーの向上がある。岡村隆議員は、厳罰化のための法改正の検討を要望した。
議会の閉会にあたり、特別委員の定数が変更され、特別委員の辞任も承認された。議会は全ての問題の審議を終え、2020年に向けた新たなスタートを切る運びとなった。