令和3年第5回尾道市議会臨時会が、11月19日に開催された。講じられた議題は、会期の決定、専決処分の報告、一般会計補正予算の提案である。特に令和3年度の一般会計補正予算については、議会内での議論が注目された。
会期は本日1日と決定された。議長の高本訓司氏は、出席議員25名の確認後、会議を開会した。まず、報告第33号に関連する専決処分の内容が市長及び関係部課長から説明を受け、議会に報告されることとなった。専決処分では、尾道消防署の職員による交通事故に関する損害賠償額4万4,000円が提示された。
次に、平谷祐宏市長が登壇し、議案第127号、一般会計補正予算について説明を行った。補正予算の必要性は、千光寺公園のリニューアル工事に伴い、想定以上の地中障害物やアスベストが確認されたことに起因している。市長は、数々の遅延要因が発生したことに謝意を表しつつ、これに伴う費用について議案を提出した。
具体的には、追加額を4,679万円としている。前田孝人議員は、相次ぐ追加予算に対する不安を示し、行政の調査段階における不備を指摘した。これに対し、田坂昇産業部長は、ボーリング調査等により岩の存在は想定していたが、実際に出てきた量が想定の2倍であったと回答した。アスベストに関しても、設計段階では予測されていたが、解体作業を通じて実質的な量が確認され、補正が必要であると述べた。
その後、委員会に付託された議案についての審査が行われ、最終的に賛成多数で可決された。委員長の報告後、質疑の場が設けられたが、質問は無く、討論も行われなかった。
最後に、高本議長は閉会を宣言し、本日の会議は終了した。会期は1日限りとされ、議会内で承認された補正予算は、千光寺公園の工事を円滑に進め、地域の発展に寄与することが期待されている。