令和元年第3回尾道市議会定例会が9月2日に開会し、会期は17日間と決定された。
議会では、健全化判断比率や資金不足比率の報告が行われた。企画財政部長の戸成 宏三氏は、実質赤字比率はゼロであると説明した。早期健全化基準を下回る実質公債費比率と将来負担比率も報告され、健全な財政運営が維持されているとの認識を示した。
続いて、法人経営状況や大学の業務評価結果に関する報告も行われた。特に、公立大学法人尾道市立大学の評価について、宮本総務部長が透明性の高い運営がなされていることが強調された。評価結果は、A評価が多数を占め、教育や地域貢献への取り組みが高く評価された。
さらに、尾道市の水道及び病院事業会計決算に関しての報告が行われ、上下水道局長の亀田 裕二氏が水道事業の経営状況について説明した。近年は豪雨災害による影響で給水収益が減少しているものの、一定の利益は維持されているとした。病院事業においても、松谷 勝也病院管理部長が成功裏に設備投資を進めていると伝えた。
一方、尾道市市民会館については廃止の提案があり、岡野 長寿議員が利用状況や廃止の理由に疑問を投げかけた。耐震基準を満たしていないことが理由であり、補強工事の見通しについての情報も十分でないと説明された。今後の検討を踏まえた上での判断に期待が寄せられている。