令和2年第3回尾道市議会が開催され、29件の議案が審議された。
中でも、農業委員会の委員の任命に関する議案が一括で審議され、上峠数博氏を含む19名の任命について共同で同意が求められた。
平谷祐宏市長は、「農業委員会委員の適任者として提案する」と述べ、議会からの同意を求めた。
質疑はなく、即座に討論に入ると、議長は「異議なし」と確認し、19名の同意が決定された。
また、令和2年度一般会計補正予算についても審議が行われ、様々な補正が提案されている。特にテレワークに向けた備品購入などの内容が議論され、理事者は「30台のパソコンを購入し、仮想デスクトップで運用する」と説明した。
新型コロナウイルス感染症対策による市内限定の商品券の発行請願も議題となった。多くの議員がこの請願案に賛同し、「商品券の給付が市内経済の活性化につながる」との意見が聞かれた。
岡野長寿議員は、商品券発行を強く求め、「一刻も早く実施すべき」と発言し、全会派一致で採択された請願が市長に送付されることとなった。
さらに、地方財政の充実・強化を求める意見書が提案され、様々な課題に対する地方自治体への支援の必要性が指摘された。議会では、「急増する社会保障ニーズへの対応が求められている」との意見もあり、全会一致で可決された。
閉会時には、今後の経済の見通しが厳しい中、迅速かつ適切な対応を求める声が多く寄せられ、議会全体で市民の生活支援を強化する意向が示された。今後さらなる議論が期待される。