令和5年第3回尾道市議会定例会が開会し、市長の所信表明が行われた。市長は地域経済回復に向けた取り組みを強調し、特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民の支援が急務であると述べた。
市長は、経済活動の正常化に伴い、観光客の回復を見込み、「とりもどせ元気!」をスローガンに街づくりを進める方針を示した。
地域医療の質向上を図り、災害対策の強化を目指すとして、具体的には公共施設のWi-Fi環境を整備し、消防力の充実を図る計画を発表した。
また、地域経済の循環を促進するため、観光産業や商店街への持続的な支援を行うことを約束した。特に、地元の中小企業の振興に力を入れる意向を示し、企業立地を推進することで経済成長を目指す考えを強調した。
さらに、子育て支援についても触れ、赤ちゃんへのおむつ定期便などを通して、安心して育児できる環境を整えると述べた。この政策により、文化芸術都市としての魅力を高めつつ、教育環境の充実を図る方針が明らかにされた。
市民生活の安全を確保するために、地域包括ケアシステムを強化し、全ての市民が安心して暮らせるまちにしていく姿勢を明示した。これにより、市は地域の多様なニーズに応えるとの意図を示し、具体的な施策として誰もが活躍できる社会を実現する考えを述べた。
また、交通環境の整備も重要な施策とし、地域実態に応じた公共交通の導入を検討するとしている。市長の発言では、交通環境の充実を図ることにより、地域の活性化にも繋がると強調された。
最後に、地域の特性を生かしたまちづくりを推進するとし、住民が豊かな生活を送れるよう、官民協力を進めていくと約束した。それに伴い、従来の価値観を見直しつつ、個人の幸せを追求する姿勢が求められる。