令和6年第1回定例会では、平谷市長が一般会計や特別会計予算案について説明を行い、議員たちからは多様な課題について質問が寄せられた。
巻幡議員は、少子化対策や地域経済の獲得について強く求めた。具体的には、急速に進む高齢化により、社会保障費が毎年増加し続ける中、持続可能な財源確保が必要だと強調した。また、平谷市長が昨年の市長戦で掲げた施策に沿った形で、市として強力に対策を進める必要があると述べた。
特に、少子化問題に言及し、「日本では子どもが80万人を割るという危機的状況にあり、本市でも子どもを産みやすい環境を整えていくことが急務であると述べた。これに関連して、今後の総合計画の着実な実行が求められる。
また、南海トラフ地震についても言及があり、巻幡議員はしっかりとした防災対策の必要性を訴えた。市長の回答では、耐震化への取り組みや、過去の事例に基づく新たな施策が強調され、その重要性が再認識された。
特に、水道事業の耐震化が全市民の安全に直結するため、具体的な取り組みが急務であることも重視されている。平谷市長は「応急危険度判定を市内全エリアで行い、将来の災害に備えていく」,また,消防団の役割についても、地域防災の最前線に立ってもらう方針を示している。
同時に、教育環境についても多くの質問があり、教育長は、少人数学級やインクルーシブ教育の充実について言及した。特に、コミュニティや学校の環境改善が必要であり、生徒の主体的な学びを促すすべきと述べている。
議場では、教育となる子どもたちの未来を担うためには適切な施設整備が必要であり、それが将来の地域活性化に繋がるという認識が共有された。教育長は更なる施策の追加と財源の工夫に言及し、期待する声が聞かれた。
このように、さまざまな議題が議論されており、特に市民生活に直結する財政や防災、教育に関するテーマは重要視され、今後の施策が地域全体にどのような影響を与えるか注目されている。市長が市民サービスの充実を強く意識している一方で、議員たちは客観的な数字を基に市政の改善を求める姿勢が見受けられた。今後も市民の声を大切にし、効果的な施策を実施していくことが期待されている。