令和5年第3回定例会が令和5年6月23日に開かれ、一般質問が行われた。
新地貴史議員は、最初の質問で尾道市の人口減少問題について取り上げた。特に、しまなみ海道の通行料金の是正を求めた。市長の平谷祐宏氏は、「しまなみ海道は市民生活や観光促進に重要な役割を果たしている」とし、国と連携しながら負担軽減策を進める意向を示した。
次に新地議員は、尾道市における移住課の設置と空き家バンクの機能拡充について言及。市長は、移住相談の窓口を拡大し、様々な施策と連携しながら、支援を続けていく考えを示した。また、新地議員は、地域医療や教育問題に対する支援の重要性も訴えた。
議会では、子育て世代向けのイベント開催についても議論が行われ、平谷市長は音楽フェスティバルなどの開催を挙げ、協力を期待した。
次に、参政党の冠議員は、町内会活動費助成金の不平等性を指摘。「旧尾道市と他の地域間における助成金の差は不当」とし、基準の見直しを求めた。市長は「地域ごとの活動内容が異なるため支給額も異なる。ただし、今後研究する」と回答した。
さらに、冠議員は向島小浦桟橋に設置されたジェンダーレストイレについても言及した。多目的トイレの設置理由を問うと、平谷市長は「色々な方が利用できるよう、バリアフリーに配慮した設計である」と答えた。これに対し、冠議員は女性専用のトイレの設置を求める声があることを強調し、さらなる配慮を求めた。
最後に、新型コロナウイルスのワクチン接種についても議論が行われた。冠議員はワクチンの危険性を強調し、接種券を自動的に送付するやり方を見直すように求めた。市長は、ワクチンの接種については本人の意思に基づくことが重要であるとし、接種券は必要に応じて発送すると説明した。