令和3年第4回尾道市議会臨時会が10月4日に開かれた。
会議では、令和2年度各会計の決算認定が主な議題として取り上げられた。市長の平谷祐宏氏は、昨年度の決算状況を提示し、経済の停滞や新型コロナウイルスの影響に対して、市の財政運営の現状について説明を行った。
尾道市は、一般会計の歳入決算額が780億8,150万9,132円とのこと。前年と比較して約91億8,200万円の増加が見込まれている。
しかし、市税の減少や国県支出金の影響を受け、個人市民税や法人市民税が減少傾向にあることが課題として挙げられた。特に、新型コロナウイルスの影響が色濃く出ている。
具体的には、一般会計の歳出決算額も771億6,306万7,845円に達し、前年と比較して約90億7,900万円の増加だ。平谷市長は「新型コロナウイルス対策事業への取組に伴い、過去最大規模の決算額となった」と強調した。
また、各特別会計に関しても、決算認定が行われた。港湾事業や国民健康保険事業など、様々な施策が実施されており、報告書に記載された各会計の概要が国や県からの助成金とともに紹介された。特に特別定額給付金の配布や、経済活動支援策が進められた。
議案第115号から議案第125号に関しては、決算特別委員会で継続審査に付託されることが決まった。これに加え、日程の中で財産の取得についても説明がなされ、デジタル防災無線戸別受信機の取得も行われる予定である。