令和4年第4回9月定例会で、議員からの多様な一般質問が行われた。特に、公共政策に関する重要な議題である投票率の向上についての提案が目を引いた。この質問に対しては、岡村 隆議員が特に力を入れて取り組むべき幹事会において、尾道市の投票率が46.77%と全国平均を下回っている現状を報告し、バリアフリー投票所や期日前投票の推進に向けた具体的な施策を質問した。
市長、平谷 祐宏氏は、投票所のバリアフリー化に関しては、これまでの投票所に手すりを設置するなどの対策が講じられていると述べた。また、期日前投票の促進についても、今後の取り組みで改善が図られることを示唆している。岡村議員による若者の投票率向上を呼びかける提案は、市内の高等学校との連携が重要であることを強調している。
次に、部活動の在り方についても議論が盛り上がった。岡村議員は、部活動の指導体制見直しの重要性を訴え、特に地域の人材を獲得することの必要性を訴えた。教育長の佐藤昌弘氏は、指導員の任用状況とその役割について説明した。近年、教育現場においても多様性が重視され、地域団体との連携の必要性が議論された。
学校徴収会計業務についても指摘があり、過去の横領事件を受けた対策の再検証が求められた。佐藤教育長は学校の取組状況や今後の対応について説明し、再発防止に向けた具体的な取り組みを示した。この場において、財政管理の透明性や信頼性が重視される中での重要な位置づけが再確認された。
特に生活保護受給者に関する質問も注目され、生活の安定支援が議論の中心となった。エアコンや冷蔵庫の購入助成、修理費用負担軽減の具体策が模索され、その支援の枠組みが拡充される必要性が強調された。
今後の取り組みとして、特養ホーム増設や学校給食の無償化に向けた具体的な計画が求められ、特に地域課題として認識されている問題に対する取り組みが継続されることが重要である。議員からの提案は、地域住民の声を活かし、実現に向けた努力が期待される。