令和2年第1回定例会が2月17日に開かれ、合計55の議案が上程された。予算に関する重要な議案が多数含まれており、特に一般会計に関する補正予算が大きな焦点となっている。
まず、予算特別委員会の宇根本茂委員長が提出した報告では、一般会計補正予算において、配当割交付金の減額要因が指摘された。これに関して、参加議員からは地方消費税交付金の減少要因や、森林環境譲与税の活用法についても質問が寄せられた。
また、千光寺公園のリニューアル計画についても注目が集まった。市長の平谷祐宏氏は、11月には国道2号木原道路が令和2年度中に開通する見込みであり、尾道港開港850年やしまなみ海道開通20年といった節目の年に、観光資源の活用が期待されると語った。
議案第10号における尾道市瀬戸田歴史民俗資料館の廃止についても言及され、資料館内の資料や今後の建物の活用方法についての質疑も行われた。市は、地域の歴史を大切にするため、適切な資源配分を図る考えを示している。
次に、令和2年度の一般会計予算案が上程され、598億円を超える予算規模であることが明かされた。前年度に比べ8%の減額となる見込みだが、重要施策を進めるため、復旧・復興や新市建設計画事業を引き続き実施する方針が強調された。