令和5年7月4日、尾道市議会は第3回定例会を開催し、18件の農業委員会委員の任命に関する議案を一括採決した。議案第77号から第94号まで、すべて賛成を得て可決され、農業委員会の委員として新たに上峠数博氏を含む18名が選任されることとなった。
平谷祐宏市長は、任命に関す提案理由を説明し、農業委員会の適任者としての経歴書も配布した。市議会の議長、吉和宏氏は、質疑がないことを確認後に討論へと進んだが、特に反対意見はなく、全案が同意された。
次に審議されたのは、議案第59号から第73号までの一般会計補正予算に関する15件の議案であり、巻幡伸一総務経済委員長が審査経過を報告した。審査中には、地域のLED照明設置事業に関しての予算額に関し質問があり、理事者は必要な予算が計上されているとの答弁を行った。
また、漁業用燃油価格高騰対策についても言及され、燃油消費量に応じた補助を行う方針が確認された。委員からは、各種事業の経費や来年度の新規事業誘致に関する質問も出され、理事者より詳細な回答があった。これらの議案群も賛成多数で可決された。
続いて、広島県農業ジーンバンクの廃止に関する請願が議題となり、県民の食糧安寧と食の安全を守るための再考を求める声が上がった。農業の持続的発展を確保する観点から、農業ジーンバンク事業の重要性が指摘された。
最後に特別支援教育や地方財政の強化に関する意見書が提出され、それぞれの教育課題や財政面での充実を求める内容についても議論が行われた。これらの意見書も一括して可決され、今後の行政への申し入れが行われることが決定した。本定例会はこのように多岐にわたる議案が審議され、重要な意思決定がなされた。
いずれの議案も市民の生活や地域社会に大きな影響を及ぼすものであり、議員たちは慎重に意見を述べ、熱心に議論を重ねている。今後も引き続き重要な課題に取り組む姿勢が求められる。