令和5年12月19日、尾道市議会で開催された令和5年第6回12月定例会では、数多くの重要議案が上程された。特に議案第155号から議案第158号までの委員選任や人権擁護委員の推薦が議論された。
平谷 祐宏市長は委員選任に先立ち、適任とされる候補者の経歴を述べた。その中で、議案第155号では、松原 克之氏の後任に岡成 道氏を公平委員会委員に選任する旨が報告された。この案は議会の全会一致で同意され、正式に決議された。
次に議題に上ったのは、議案第156号の固定資産評価審査委員会の委員選任である。ここでも、平谷市長が適任者として金本 佳三氏を推薦し、委員会の付託を省略しての直接採決に至った。議案は異議なく可決された。
また、議案第157号の農業委員会の委員任命でも、新たに渡邊 直行氏が選任されることが確認され、同様に異議なしの採決で承認された。これらの選任や推薦は、市民に信頼される議員、委員会を築くための重要なステップとされている。
人権擁護委員の候補者推薦を扱う議案第158号についても同じく、前田 和子氏の推薦案が承認され、今後の人権擁護活動への期待が寄せられた。
さらに、令和5年度の尾道市一般会計補正予算及び特別会計の修正案も審議され、様々な事業の財源確保と今後の展望が示された。特に、生活保護制度の充実についての意見も多く出たことが報告された。特に医療扶助費が前年同期比118%に上昇したことは、関係者の間で懸念として受け取られた。
また、健康保険料や消費税の問題も熱心に議論された。岡野 長寿議員が提案した意見書では、令和6年度からの国民健康保険料が値上げにならないよう求めることが強調された。市民生活に直結する重要なテーマであり、議会内でも幅広い賛同を受けた。
この日の議会では、その他様々な補正予算や条例改正案が一括して上程され、全ての議案は賛成多数で可決される結果となった。特に予算関連の議案には、利用者からの支持が多く見られ、地域のニーズを反映した形での予算編成が期待される。
会議は午後2時34分に散会し、今期定例会は締めくくられた。市議会は今後も地域の声を受け止め、透明性のある議論を進めていく姿勢を示している。