令和元年10月1日、尾道市議会は平成30年度の決算認定を中心に臨時会を開会した。
議事は3つの主要な議題を扱い、全体として財政状況や施策の成果について市長が説明を行った。
平谷祐宏市長は、平成30年度は市制施行120周年という節目の年であり、春には受刑者逃走事件、夏には豪雨災害が影響したと述べた。
特に、豪雨災害に関連する事業費は約74億円が必要見込み。市全体で復旧・復興に向けて職員が一丸となって取り組んでいるとの強調があった。
また、一般会計の歳入は627億円で、前年度比約53億円の減少。この減少は、法人市民税の増加があった一方、固定資産税が減少したためである。特別交付税の増加があったものの、総じて財政は厳しい状態が続いている。
歳出決算額では613億円で、前年と比べ約61億円減少した。内容としては、災害復旧事業が約10億円増加したほか、民生費は福祉関連の事業を中心に減少したという。
平谷市長は今後も経費節減に取り組む必要があると述べ、持続可能な発展に向けて全力で進む意向を示した。
この臨時会では、その他に14件の特別会計の決算認定が一括上程され、議会はその審議に入ることとなった。議案は全体として閉会中に継続審査されることが決定された。