令和5年度尾道市の予算案に関する総体説明が行われ、様々な課題が浮き彫りとなった。
特に、新型コロナウイルス感染症の影響が依然として大きく、市民生活に広範な影響を与えていることが指摘され、地域医療と療養体制の強化が重要であるとの認識が示された。平谷市長は、コロナの影響で状態が不安定にある中で、医療提供体制の更なる充実を目指すと述べた。また、公立病院の建設計画についても言及され、地域医療提供機関としての役割や機能向上が求められている。
予算に関連する施策では、子育て支援の一環として、「ぽかぽかおむつ定期便」や、ゼロ歳児向けの訪問支援など、切れ目ない支援施策の展開が重要視されている。特に、出産・子育てに関する経済支援策が強化されており、市民に寄り添った不断の努力が求められている。
また、地域コミュニティの強化と自主防災組織の拡大が進められる中、自治会や町内会の結成率が68.4%となり、さらなる充実が期待される。市は、地域防災力を高めるため、地域単位での防災活動を推進し、地域コミュニティへの信頼と結束を築く重要性を強調した。
さらに、尾道市は「スポーツタウン」をビジョンとして掲げ、サイクリングやマリンスポーツを通じた地域活性化が図られている。星野議員は、マリンスポーツに対する市民の興味が高まっている状況を確認し、今後の施策展開に期待を寄せた。特に、スポーツを通じた交流人口の増加が地域における経済的寄与と健康促進に繋がることが期待されている。
尾道市は、移住定住促進のための新たな施策として、移住・定住コンシェルジュ制度を導入し、その役割が強化されることから、今後も市民のニーズへの的確な対応が求められ、成功を得た際には更なる成果が期待される。
新型コロナウイルス感染症の5類移行に際して、接種券の発送や予約方法、医療機関接種の方法に関して、市はしっかりした情報提供を行う意向を示した。医療費については、徐々に負担が発生していく可能性を示唆しつつ、地域全体の健康を守るための取り組みを進めていく方針を明確化した。