令和6年の尾道市第2回定例会では、多くの議案が協議された。
特に注目を集めたのが、固定資産評価員の選任や補正予算の件だ。平谷祐宏市長は、固定資産課長の河野浩之氏を評価員に選任することを提案し、議会からの同意を求めた。この案件には特に質疑もなく、迅速に同意が得られた。
次に、令和6年度一般会計と病院事業会計の補正予算が一括で上程された。委員長の巻幡伸一氏は、教育会館耐震改修事業の進捗状況を示し、今後の工事スケジュールについて説明を行った。回答によると、工事完了は従来の予定通り進められる見込みだという。また、市道路線の認定に関しては、要件が厳密に確認されることが確認された。
議案以外では、尾道市いじめ防止対策委員会に関連の報酬改定や第三者委員会設置の見直しが求められている。この請願は、報酬の見直しとともに、第三者委員会の独立性の確保を目指している。魚谷悟氏は、報酬が不足している点を指摘し、いじめ対策の重要性を強調した。
さらに、建設関連の意見書も多く提出された。特に少人数学級や教職員数の改善を求める意見書が挙げられ、議会での厳しい議論が続いた。尤も、訪問介護報酬の減額については、相談員からの不安の声が多く、実質的な運営への影響が懸念されている。これに対し、参加者たちは改善を求めた。
以上の内容からも分かるように、今定例会では市民の安全・福祉の向上に向けたさまざまな課題が議論された。尾道市議会は、これらの議題に対し真摯に向き合い、市民の実情に即した政策実現を目指している。