令和元年第2回定例会が2020年6月20日に開催され、多くの重要な議題が取り上げられた。
この日の午後、議会では一般質問が行われ、公明党の加納康平議員が中心となり、大型連休中の観光客受け入れについての市の対応を問うた。加納議員は、特に大型連休中の観光客の増加にどう対応するかに焦点を当て、「公共交通機関利用を促す取り組みや駐車場情報の周知が必要」と指摘した。これに対し、平谷市長は、「公共交通機関の利用促進のための事前の情報提供が行われた。臨時駐車場の設置も進めたが、課題も残った」と述べた。特に、市外からの来訪者の駐車場利用状況については今後の課題として位置づけられた。
続いて、加納議員は長江口交差点の渋滞問題に言及。右折待ちや朝の通勤時間帯における渋滞の解消策を求めた。これに対し、平谷市長は「現在関係機関との協議を進めており、具体策を検討中」と回答し、市民への周知と事前対策の重要性を強調した。
さらに、加納議員は新尾道駅のエレベーター案内表示の改善を要求。これには、利用者が迷うことなくエレベーターを利用できるような案内が求められており、平谷市長はこれについても「JR西日本とも連携し、わかりやすい案内表示の改善を要望していく」と述べた。
また、加納議員は高齢化する中高年のひきこもり支援についても言及。その増加に伴い、地域での相談窓口の拡充や支援体制の整備が求められている中で、「多くの関係機関との連携を図っていく必要がある」と強調した。これに対し、平谷市長は、市が実施する支援体制について積極的に取り組むと応じた。
会議ではまた、幼児教育・保育無償化の詳細が取り上げられ、特に保育士不足や質の維持が抱える課題が浮き彫りとなった。市は、国からの支援に基づき、制度の適切な運用と手厚い支援を目指す考えを示した。