令和元年第3回尾道市議会が9月5日に開かれ、主に一般質問が行われた。
議会では、岡野斉也議員が超高速通信未整備地域に関する問題を取り上げた。特に、浦崎地区などで光回線が未整備の状況が、定住や企業誘致に影響を与えていると強調した。
「現在、未整備地域への解消を求める意見書が提出されている。尾道市は早急に関係機関に要望すべきです」とし、この問題を解決する必要性を訴えた。
また、教育行政に対しても質問し、学校におけるタブレット端末の導入についても言及した。「インターネット環境が整備されていないところでは、授業にも支障が出る。教育改革を進める上で、通信環境の整備が必要です」と述べた。
続いて高齢者へのお出かけ支援についても言及した岡野議員は、現行の助成制度について、「リソースの削減も必要だ」としています。「全ての高齢者に対し、一律に助成を行っている現状は、時代に合った制度設計として妥当とは言えない。高齢者の地域での生活を優先すべきです」と訴えた。
市長の平谷祐宏氏は、岡野議員の質問に対し、「光回線の整備については、状況を確認し、県や国に要望を続ける」と回答。また、児童虐待防止のための対策や、改正に関する専門家の配置状況も説明した。「この問題は市にとって重要で、児童への支援は不可欠です」と述べた。
岡村議員も、今後の災害対策と地域公共交通の関連を指摘した。「多機能型住宅用火災警報器設置事業の実施状況、消防団器具庫の耐震化など、緊急対策を見直す必要があります。バス運行についても、特に浦崎町のニーズを考慮しながら、近隣の要望に応えていく必要があります」と述べ、市民の声に耳を傾ける姿勢が求められるとした。
さらに、加納康平議員が障害児福祉計画について質問した。具体的には、支援体制の整備や、医療的ケアが必要な児童の支援に対する取り組みについてである。市長は「順調に計画が進んでいる。町の保護者の負担を軽減するため、地域の協力関係を深め、切れ目のない支援を進めたい」と答えた。