令和5年3月10日、尾道市議会で行われた第1回2月定例会にて、予算案に対する総体質問が行われた。
本日の会議では、25名の議員が出席し、令和5年度の各会計予算案や関連議案に関する重要な質問がされた。特に、吉和宏議員は、少子化や教育費の負担増が影響している現状を指摘し、教育費の軽減策を求めた。
吉和議員は「特に、子ども医療費の無償化や学校給食の無償化を強く提案した。これにより、子育て世帯の負担を減らし、少子化問題に取り組むべきである」と述べた。
対して、平谷市長は「子ども医療費の助成を拡充しているが、完全に無償化することは財政的な課題もあるため、慎重に進める必要がある」と答えた。さらに、給食費の無償化については「財政面を考慮し、各種施策の優先順位を見極めながら、段階的に進める」とした。
また、議員らは市内の交通問題にも触れ、高齢者や生活困窮者に向けた公共交通の整備を求めた。岡野長寿議員は「公共交通網が整備されていないため、買い物や通院が困難な状況が続いている。改善策が急がれる」と訴えた。市長は「地域公共交通計画を策定し、交通ネットワークの形成に努める」と答えた。
特に、イノシシ対策についても厳しさが増している。岡野議員は「市街地にもイノシシが侵入しており、対策を強化する必要がある」と指摘。市長は「農林水産課と猟友会と連携し対応しているが、専任職員の配置については検討していない」と述べた。
このように、尾道市議会では、予算案に対する重要な質問が活発に行われ、少子化や教育費、公共交通など市民生活に密着した問題が議論された。市としても、市民の負担を軽減するための取り組みが求められている。