令和元年第2回尾道市議会定例会が6月21日に開催され、一般質問が行われた。議会は市民からの信任を受けて新たに議会に参加する議員たちが市政を監視し、現状を改善するための責任を訴えた。特に高須小学校でのテスト未返却問題が注目され、議員らは保護者からの関心にも応えた。
前田孝人議員は、尾道市の行財政改革について厳しい財政運営が続く中、財政運営の行き詰まりを危惧した。平成31年3月の総体質問に引き続き、財政調整基金の取り崩しと経常収支比率の悪化の懸念を指摘し、平谷市長に大型予算継続の是非についての見解を求めた。
平谷市長は、第6次行財政改革大綱の成果について語り、厳しい財政状況ながらも国や県の制度活用やふるさと納税に取り組んできた点を強調した。また、民間活力の活用として就学前教育・保育施設の再編も行ったと述べたが、前田議員からはその真剣さについて疑問の声が上がった。
人口の推移に関しても深刻な状況が示された。2040年の目標を掲げる努力を続けるも、出生数が減少傾向にある中、議員は教育や支持施策の拡充の重要性を訴えた。さらに、教育問題としてテスト未返却事件に関するアフターフォローや再発防止策を求める声も上がる。
市の教育委員会は、テスト未実施の経緯を詳細に分析し、責任感のある組織風土を築く必要があると指摘された。市民との信頼関係の係る議論も続き、特に若い世代の結婚・出産環境をいかに整えるかが話題になった。