令和2年第5回尾道市定例会は、9月11日に開催され、27名の議員が出席しました。議会では、一般質問が行われ、市民生活に直結するさまざまなテーマが取り上げられました。
中でも、佐藤志行議員は、自治会や町内会の現状およびその課題について質問を行い、地域コミュニティの危機的状況を指摘した。特に、少子高齢化による人材不足や、災害時における住民の連携の重要性を強調した上で、行政との連携強化が求められると述べた。これに対し、平谷祐宏市長は、地域のニーズに基づいたサポートを進めており、出前講座などによる住民参加型の施策を通じてコミュニティの支援を行っていく方針を示した。
また、藤本友行議員は、教育現場における新型コロナウイルスの影響について取り上げ、リモート教育の導入状況に疑問を呈した。特に、感染防止策を重視した学校の運営が求められる一方で、授業の質が低下しないよう配慮が必要であると述べた。教育長の佐藤昌弘氏は、今後も子供たちの学びを保障するための施策を講じていくと応じた。
さらに、特別教室へのエアコン設置についても質問があり、全ての学校における環境整備について議論が交わされた。特別教室や体育館への設置が遅れている現状が指摘され、早急な対応が求められた。なお、教育長は、理科教室等への設置を検討していると具体的な施策を述べ、引き続き学校環境の整備を進める意向を示した。
一方、橋代軽減についての要望も提起され、コロナ渦での移動費用の増加が島民に与える影響を考慮し、さらなる料金軽減を国に求める方針であることが確認された。市長は、地域活性化に向けた支援策を進めていると訴えた。