令和元年6月20日、東広島市議会において、議員各位が集い、本市の現状やまちづくりの方向性について重要な議論が展開された。市民からの期待を受け、新市長の高垣廣徳氏が、都市成長段階における本市の位置づけを明言した。特に、本市は賀茂学園都市構想及び広島中央テクノポリス構想によって成長してきた都市であり、さらなる発展が図られるべきとの認識を示した。このような背景の中で、人口の6万人から19万人への増加は、経済活動や居住環境の改善を示唆しており、今こそ特異な地域資源を活かした施策が求められている。
高垣市長は、特に研究機関や教育機関の存在による「学園都市」としての特色を強調し、地域資源を生かした育成戦略が必要であると述べた。これには、地域に根ざした魅力のある祭りや、住民の参与を促し、市民の意識向上に寄与する活動が不可欠である。市内には、安芸津町を含む多くの特色ある地域が存在し、特に安芸津町の自然環境や食材の恵みは地域振興に貢献する可能性を秘めている。
また、議員の一人である宮川誠子氏は、地域特性に応じた魅力的な祭りの重要性を訴え、その維持・発展が地域の連帯感を強化し、市民の誇りを育てると強調した。彼女の発言は、地域資源をいかに生かすかが今後の施策の鍵であり、住民参加型の新たなイベントや地域との連携の強化が必要であることを示している。
一方、高橋拓也財務部長は、東広島市における行政としての公正や公平の実現に向けた見解を述べ、均等政策の必要性を認める一方で、地域特性を考慮した柔軟な施策展開を進める意義も明らかにした。これは、市民の期待に応えるための新しい試みであり、地域の約束事を守りながらも、発展を促す施策を推進することが急務であると認識されている。
特に課題として、若者の定住促進が挙げられており、企業の誘致や良好な住環境の整備が急務である。これは、地域の活性化に向けた明確な施策が求められており、特に若者の視点を重視した取り組みが期待される。最後に、市長は新たな第五次総合計画の策定が地域の未来を見据えた重要な第一歩であると強調し、地域に根ざした具体的な施策の実現に向けた努力を続けていく意向を示した。特に安芸津地域の振興は、地域資源や特色を生かした魅力的なまちづくりを促すための鍵であるとの認識で一致した。