令和2年第1回東広島市議会臨時会が開催された。
議題は議案第103号「令和2年度東広島市一般会計補正予算(第2号)」である。
出席した議員は29名で、議長の乗越耕司氏が開会を宣言した。
本日の議案は、緊急事態宣言の延長を受けて、新型コロナウイルス感染症への対応として提案されている。
高垣広徳市長は、追加経費に基づく補正予算案を説明し、生活者支援と事業者支援に重点を置くことを強調した。
市長は「必要な支援を、必要な方に届けていくことが重要で、一刻の猶予もない」と述べ、市民の安全・安心の確保に全力を尽くす姿勢を示した。
また、今回の補正予算の総額は7億8,470万5,000円に達し、主に民生費、教育費、商工費において具体的な支出が計上されている。
この中には、子育て世帯への一律支給の臨時特別給付金のほか、高齢者や障がい者支援のための支出も含まれている。
財務部長の江口和浩氏は、具体的な予算の内訳を解説。
特に、感染拡大防止協力支援金や新たな支援プロジェクトが商店街等を対象に含まれることが言及された。
質疑では市場独自の施策についても焦点が当たり、牛尾容子議員は、非常にきめ細やかな予算となっていると評価した。
その具体例として、高齢者在宅支援や、児童支援施策が挙げられ、市の独自性が強調された。
採決の結果、「令和2年度東広島市一般会計補正予算(第2号)」は全会一致で可決に至った。
議会の閉会に際し、高垣市長は、議員の尽力に感謝し、引き続き万全の対応を約束した。
「今後も市民起点の施策を進めていきたい」と述べ、その姿勢を貫く意向を示した。
この臨時会を通じて、新型コロナウイルス対策に向けた具体的な施策が再確認されるとともに、市民支援に対する強い意識が伺えた。